CBD(カンナビジオール)は、大麻草に由来する化合物で、麻薬研究者が解説すると以下のような特徴があります。
- 大麻草に由来する化合物:
- CBDは、大麻草の成分分析をしている際に見つかった物質です。しかし、生きている大麻草や新鮮な大麻草にはほとんど含まれていません。実際に存在するのは、CBDにカルボキシ基(-COOH)がついた「カンナビジオール酸(CBDA)」という化合物です。CBDAが化学変化を起こし、二酸化炭素が取れたものがCBDになります。したがって、「CBDは自然の大麻草が作り出す」ものではなく、「CBDは大麻草を原料にして作られる」というのが正しいです。
- また、CBDは水に溶けにくい性質を持っており、食品やオイルとして販売されている製品は、その特性を考慮しています。
- 医薬品としての応用:
- 海外ではCBDを有効成分とする医薬品も開発されており、日本でも治験が進行中です。特に、難治性てんかんに対する治療薬として「エピディオレックス」が認められています。
- 日本国内では、CBD入りのサプリメントやグミなどの食品、オイルなどが合法であり、THC(テトラヒドロカンナビノール)が混入していなければ規制対象外です。
- 効果と危険性:
- CBDの効果については研究が進められていますが、リラックス効果やストレス軽減効果などは現段階では実証されていません。
- 一部の製品ではがん治療や心理的な問題に対する効果がうたわれていますが、注意が必要です。
CBDは、大麻草から抽出される化合物であり、その効果や安全性については今後の研究が待たれています。
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